毎日訓練出来る訳ではない?
訓練の内容はというと、
まずは、帯広・宮崎・仙台と航空大学校では3箇所の地域で訓練をします。
順番に混雑空港にシフトし訓練で求められる難易度も増していきます。
そして帯広・宮崎課程では、SR22という、エンジンが1つの小型機を使用し事業用操縦士という資格取得に向けて訓練します。
この資格を取得する上では、VFR(有視界方式)という飛行方式に従って訓練を行います。
用語については入学後にがっつり勉強することになりますので、
ここでは、簡単に言うと
自分の目で、今いる場所を把握して飛行するということです。
ですので一定以上の視界が確保でき、雲と一定以上離れて飛行することが求められます。
このことから帯広・宮崎課程では、雲に近づけないので、
雲が多い日や視界が悪い日は訓練が出来ません。
訓練が出来ないとその分、課程の期間が長くなるのは想像が付きますね。
大雨が降ってしまえば、ほとんど訓練は出来ないですし、
宮崎の梅雨の時期や、同じ時期の帯広では海霧という視程障害現象が起こり、冬は積雪が起きます。こうした時期は1ヶ月に1度しかフライト訓練が出来ないなんてこともあります。
機体トラブル
2つ目の原因は、機体トラブルです。
飛行機に不具合が起きた場合は、
安全に飛行機を使用出来るという根拠をもてるまで、
航空大学校の同じ機種の全ての機体が使用停止になり、必然的に訓練もできません。
メーカーに問い合わせ、明確な解答・改善策もらったりするそうなのですが、
このやり取りに時間がかかるそうです。
SR22に関しては、導入してからまだ日が浅い為、仙台で使用しているBE58よりもちょっとしたトラブルは多いようです。
続いて3つめの理由↓